ライ麦パンを角食ケースで焼くことは、私にとってはちょっと寂しい。何故ならクラストの美味しさが損なわれてしまう。でも、お届けする方の希望を、なるべくお受け入れたいと思っています。
グルテンを含有していないライ麦は、焼成時の窯伸びが少なく、ふたの内側すれすれの発酵時を見計らって、蓋を完全に閉めなければなりません。生地の1か所が油脂を塗った蓋に接触していると、グリアジンの粘りがそのまま引っ張られ上面の線が不均等になってしまいます。
最強力粉だけで焼きますと750g~800gの粉で済みますが、ライ麦が加わりますと1000g弱を要します。
ずっしりと重みを感じます。
気遣いしながら焼き上がり、冷めてからスライス
して気泡を確認。ホット出来る瞬間!
角食ケースは明治生まれの母が使用していたもので60年経過。汚れが酷くても愛着があって使い続けております。
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