大分市大手町にてノアのパン教室と洋菓子器具・材料の店を33年間経営。 2016年12月末で店舗のみ閉店しました。その間に50余人の講師が誕生しています。[→現在のパン教室一覧]
「ノアのパン教室」では、数多くの人と巡り会いました。その間あらゆる面で私を成長させて下さいました。感謝の日々をゆったりと過ごしながら、パン作りを楽しんでいます!
2013年8月29日木曜日
コンコンブル(白ごま入り)
コンコンブルは「きゅうり」の意。日本に伝わってからこのようにスリムになってしまったのかしら?婦人の友の会員だった義母から習ったのは30年以上前の事です。
ノアのパン教室では中級のメニューですが、均一に長く伸ばす事は大変な作業。両手で上から押さえつけるようにして、固めの生地を数回に分けて転がしながら、23㎝ほどに伸ばしていきます。
太さが均一でないと細いところは焦げ、太いところは火が通りません。
焼成後、ポキッと音を立てて割れ、中央は白く、周囲はキツネ色・・・これが理想のコンコンブルであります。
神戸震災の折には、このコンコンブルが活躍してくれました。翌日の新聞に「ノアのパン教室卒業生へ」と題し、コンコンブルをレッスンした方は店頭に持ち寄り神戸に送りましょう!と呼びかけました。
2000本集まりました。中には焼きの甘いものがあり、しっかり焼き直しました。又、予期せぬ事が起こっては・・・と思いシリカゲルを入れ、作成者の名前も袋に記して送りました。
1ヶ月過ぎた頃、体育館に避難しているという校長先生からお礼の葉書が届きました。「今、○○さんの作ってくれたものを頂いております・・・・」と。私は沢山の非難している人々を想像しつつ、すぐさま葉書をFAXし、賛同して下さった数十名の方々に送りました。
2013年8月24日土曜日
サブマリン
ずいぶん前にドイツでこのパンを見かけた時、アーモンドのようでもあり・・・アメリカンフットボールを連想してしまいました!あにはからんや、サブマリン(潜水艦の意)でした。
そういえば、もう少し細長く焼きますと潜水艦のようでもあります。私の独断
ですが、これらのクープは水の抵抗を和らげますよね。う~ん 納得です!
作り方は簡単そうに見えますが、どうしてどうして・・・。一番の見せ所はスライスした時の断面です。上面が歯車のようになっていなければ潜水艦ではありませんから。
クープが浅いと生地とクープが平らになって、コッペパンのように。味は変わりませんからこれでも良いという方は、ネーミングを「うり坊パン」とでもしましょうか!うり坊を焼いて食べちゃうのは心が傷みますねえ。
それを防ぐには幾分硬めに捏ね上げましょう。クープは息を止め一気に入れましょう。同じ巾で同じ深さで。
やや甘めのパンですが、水を使わず卵白と牛乳だけでこねます。塩は入れすぎに注意です。どなたからも好まれる事間違いありません!
2013年8月19日月曜日
バーネットパン
バーネット、日本語では「ワレモコウ」 小さくて可愛いお花が・・・よくよく見ますと先端が十字に整っています。
食パン作りが、こう暑いとおっくうになります。そんな時にはこのパンがお奨め。シンプルな生地を締めて丸め、バターをトッピングして焼くだけです。
最強力粉と強力粉を1:1に。もちろんフランスパン粉でも良いのですが、私は最強力粉の味が好き。強力粉をブレンドするのは、引きが強過ぎて破裂しやすいから。
トッピングのバターは、好みですが、クープに添って細い棒状を丁寧に置きます。バター無しでは、クープがやや変形しやすいのですが粉の香りが前面に出てこれも美味しい。プレゼントにはバターの包装紙で、焼きたてのパンを撫で撫でして下さいな!つやピカです!
2013年8月15日木曜日
ピザパン
食べ盛りのお子さんがおられたり、来客の多い家庭は、ピザパンが重宝します。何よりボリュームがあるのです。ランチには、あっさりしたきのこのコンソメスープをキンキンに冷やして、たっぷり添えてみましょう。
ノアのピザパンは、トッピングを無造作に散らします。スライス玉ねぎのはみ出たところにチーズが絡みついて、パリパリの食感も楽しめるように。
イーストは、ドライイーストとピザ用イーストを半々に使用。仕上げの発酵は10分~ 夏期は無しでもOKですよ。ピザ用イーストは、ピザだけでなく薄めに伸ばしたい時に、対比を考慮しながら是非使ってみて!優れものです。
このパンを頂く時には必ずナイフとフォークを添えます。子供達が小学生の頃、背筋をピンと伸ばして食べる習慣がピザパンで養成できました。
でもでも、日本人の箸は何と素晴らしいものでしょう!改めて感じさせられます。里芋など箸ではさみ、そうっと口に運ぶしぐさは、西洋人が見惚れてしまうそうですが・・・・。フォークで「えいっ」と突き刺し肉塊を口に運ぶ様は、わび、さびの世界から程遠く思われてしまいます。
2013年8月13日火曜日
プレッツェル
プレッツェル・・・・・ドイツの伝統的なパン。パン屋さんのシンボルマークとして看板などによく使われています。ラテン語で腕を意味するそうで、その形は腕組み。いろんな説がありますが、こちらが妥当に思っていますけれど・・・?
ドイツではアルカリ溶液を通してから焼成。頂いた事がありますが、とても苦味が強く、おつまみとしても日本人には無理でしょう。
アレンジしてみました。イーストはかなり少なめにし、タンサンで代用。沸騰後冷まし、パンを括らせ焼成しました。(温度をより下げますと、色づきが薄く焼き上がりタンサンの味と香りがやさしくなります)
私は腕組みのイメージで上下を決めていますが、時々逆の写真を見かけます。宗教的な説等によっても異なるのでしょう。
形成時は、3つの空間が同じ大きさになるよう心がけると上手くいきますよ!
2013年8月6日火曜日
2013年8月3日土曜日
スイートポテトパン
暑い暑いと言いながらも、スーパーの野菜売り場には新物のさつま芋が目を引きます。秋の訪れが間近い事を告げているかのよう~
子供達が松戸の保育園での芋掘りに出かけてから数十年経ちますのに、リュックいっぱいのさつま芋で、スイートポテトパンを作った記憶が甦ります。
さつま芋には不思議と黒ごまが合いますね!生地にもトッピングにもこれ以上のものはありません!
シナモンシュガーは、伸ばしたスイートポテトに指先を使って丁寧に満遍なく振ってくださいね。シナモンのみですと振り方により偏りがち。味にも響きますのでここではシナモンシュガーを使用しました。
シナモンは生地やポテトに混ぜあわせてしまうと、その旨味や香りを存分に引き出す事ができません。
中心をきつめに巻くと、焼成後中央が盛り上がり、ゆるめに巻くとフラットになり、好みでどちらでも良いでしょう。ふんわりと美味しいパンです!
こね過ぎには注意して下さい。
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