2013年9月24日火曜日

メープルシュガーパン


メープルのやさしい甘味とバターが融和した上品なパンです。パンコンテストに出品したら上位入賞間違いなし・・・といったところでしょうか。見るからに繊細でひとつ摘んで食べたくなってしまいそうでしょう!

ふんわりした柔らかい生地で作りました。丸いケースに4個納めましたが、少し大きめのタルト型でも見栄えがします。長角に伸ばした生地に、溶かしバターとメープルシュガーを散布してのり巻き状に巻きます。とじ目はしっかり摘んでくださいね。

巻き始めと巻き終わりはバター、シュガーは置きません。形を整えるには、とじ目ととじ目を合わせるようにして仕上げの発酵に移ります。

これからの季節、紅茶に添えてケーキ感覚でお召し上がり下さいませ。空腹時に
は不向きのパンでもありますね??



2013年9月18日水曜日

ピタパン


ピタパン(別名ポケットパン)は思うように膨らまない、空洞がいびつ・・・などなど多くの質問が寄せられます。麺棒の扱い方も初心者には要求されますが、それほど難しいパンではありません。

まず焼成前に、天板を焼成温度より30℃ほど高め、熱くしておく事が重要です。ベンチタイム終了後、薄く大きめに伸ばします。円形又は楕円形に。この時、生地を数回反転させながら伸ばします。こうしますと膨らんだ時の上下の生地の厚みが均等になります。仕上げの発酵は綿布上でさせ、焼成時は反転させて天板に移します。この工程で作りますと100%下記のようなピタパンが。

ギリシャで見かけたピタパンはやや楕円形で、上部3分の1を切り落とし、その部分が内側の底に敷いてありました。野菜と魚のフライが少し顔を出していて、現地の子供達が片手で持って食べ歩いても中身がこぼれ落ちたりしないなあ~と。

写真は、ロースト済みのパン用胚芽を混ぜて香ばしく作り上げました。
そうそう、焼きあがったピタは、はさみで赤道のようにぐるりと1周させて下さいね。

2013年9月7日土曜日

くるみパン


間もなく秋を迎えます。木の実のパンを焼いてみました。くるみは作り始める1時間ほど前に、低温でカリッと焼いて冷まして置きます。こねる寸前に焼成すると風味が生きますので、前日にまとめ焼きなどしませんように!

お砂糖は是非ブラウンシュガーをお使い下さい。くるみにぴったりの合性です。

綿布間に挟んで少し押さえ、中心近くまでハサミで切り込みを入れます。柔らかめの生地の時は、少し花びらを外側に引くと花弁が際立ちます。

又、ハサミを入れた両サイドはとがっていますよね。ここを指でちょっと押し込むとふわっとした花びらの雰囲気に出来上がります。切りっ放しにしませんように!

焼きたては美味しそうですが、塩味も安定しません(熱い内は塩を薄く感じます)。パンの内部と外皮との水分も一定しません。少なくとも半日は常温で寝かせてからお召し上がりになって!


2013年9月2日月曜日

クッキーパン


このクッキーパンが出来上がるまでに数年の歳月を要しました。硬い生地でお菓子のようなクッキーパンでしたらそれなりに可能ですが、ふんわりした食感で、この穴のあいた形にこだわりつつ、「試作が峠を越すとやめる」を繰り返していたのです。

中央の膨らみを押さえるにはどうしたらよいか?生地の美味しさを考えると薄力粉は使いたくない。

ヒントはやはりケーキの試作から得ました。チョコレートを使用せず、カカオマスと砂糖を別々に加えたところ、味も香りも数段の差が見られ、ノアのレシピ「カカオマスのケーキ」が誕生したのです。

こうなりますとパン作りは、精神の高尚な遊びとなりそうですが、当の本人は認知症寸前です。でも、見てくださいませ。クッキーパンの6個の穴の内側・・・・白でくり抜かれたかのようですね。こんなところに感激するのは私だけかしらね?