2014年5月24日土曜日

ツインロール

カスタードクリームをたっぷり巻き込んだ双子のロール。カスタードにはホワイトチョコを最後に混ぜ込みます。チョココルネパンの時も砂糖を少々減らしてスイートチョコを加え、コクを出しましたね。コクだけでなく凝固作用もありますので、伸ばしたパン生地に塗りやすくなります。

ノアのカスタードクリームの作り方は、ひと手間省いて裏ごし不要です。粉と砂糖を合わせ、そこへ冷たい牛乳を注ぎ混ぜ卵黄の硬さにし、卵黄を加え混ぜます。残りの牛乳を沸かし、少しづつ鍋に
注ぎ入れて火を通します。手は素早く動かして下さいね!


粉300gで10個。少し大きめですが、おやつパンとして申し分ありません!

パン屋さんで見かけたパンが家庭ですぐできるって幸せ!私の作るパンは心持甘さ控えめかもしれませんが・・・・・。

2014年5月23日金曜日

金時豆パン

金時豆は少なめの砂糖で味付けし、市販のものより固めに煮あげて使います。柔らか過ぎると白い生地に豆の形が崩れて、色あいも見苦しくなります。

パンケーキ型で小さ目に焼きました。サイドからお豆さんが顔を出しているくらいが良いかな?
大きめに焼きたい時はイングリッシュマフィン型で。生地は心もち塩を効かせた方が・・・。

金時豆をはじめ、黒豆、大豆、あずきなどでは何と言っても圧力鍋が便利ですね。でも、本当はコトコトと長時間煮込む昔ながらの方法が、味では勝ります。濃い味付けでは判りにくいのですが、途中でアクが取り除けない・・・・この苦み成分が大きな原因でしょう。

ジャガイモの粉ふき芋を作る時も、レンジでチンしたり、皮付きのまま茹でるとアクがえぐみとして舌に残ります。皮をむいて茹でるとアクは上手に水中へ逃げ出します!ここまで味をとやかく言う人は少ないかもしれませんが。

柔らかい生地で平たく焼いた「もちもち豆パン」もいつかご紹介しましょう!


2014年5月20日火曜日

グラハムくるみパン(2)

パネケースで焼いたグラハムくるみパンを冷凍後、本日解凍、薄目にスライスしました。これをトースターでこんがり焼きます。我が家では、くるみにたっぷりの油脂が含まれていますのでバターは塗りません。その分くるみの香りが漂います。

オープンサンドにし、それを二つ折りしても食べやすいのでこの厚さがベストです。
ローストは必ずトースターで。オーブンでしますと庫内のスペースが広くて水分が飛び過ぎてしまいます。

食パン型やパネケースは、下部より上部に添って広がっていますよね。直径は底の部分より上の方が大です。パンが焼き上がり、取り出すと真四角又は円筒形になる。型を作られる人はその辺の調整にご苦労があったことでしょう!

たまにはケースを作られた人に、思いを馳せながらスライスするのも心豊かにしてくれるかもしれませんね。





ほうれん草のもちもちパン

ノアのパン教室では、上級修了生の方全員にOB会のご案内を差し上げています。20年以上前から、年に3~4回新しいレシピが出来上がった時に開催していますが、2回連続して欠席しますとご案内状が届きません(もちろん再登録も可能です)。
楽しみに待ち望んでいて下さる元生徒さん達の為にも、より良いレシピを作りたい・・・。

今回は新しく講師になられた方が、オリジナルレシピを披露して下さいました。「簡単で美味しい」、家庭で作るパンはこれが一番ですね。少しアレンジさせていただきましたが、大変好評でした!

もちもち感はポン・ディ・ケイジョ(ポルトガル語でチーズパン)を作る時に使われるキャッサバ(タロイモ)の粉。ベンチタイム無し、こね時間も仕上げ発酵も短めです。

ベーコンの塩味を確認してから、塩の分量を調節されて下さいね。やや薄味に出来上がってしまったら、きのこのソテーなどサンドしてみて。それはそれは限りなく美味!

ほうれん草が芸術的なアクセントに広がっていますね。ザワッと丸めるだけで充分。
ランチにはあっさりスープがよく合います。

2014年5月19日月曜日

シフォンパン

シフォンケーキのような、ふわふわ感のあるパンをトレーリング型で焼いてみました。ちょっと寂しいのでカボチャシードをトッピング。やっと丸めが出来るやわやわの生地。その感じが画像からも伝わって来ますでしょ!

カスタードクリームを作って冷まします。生地にたっぷり混ぜ込み、残りのクリームを少量包みました。ネーミングは「カスターパン」にしようと決めていたのですが・・・・焼きたては特にふんわりなのでフランスのシフォン織り、シフォンケーキからこの名に変更しました!

トレーリング型は丸め生地6個のバランスが一番です。1個分は30g前後、イーストの量や水分量によってやや変わります。難関は、カスタードが大量混ぜ込まれますので、仕込み水に要注意。

残ってしまったカスタードは、ロールパン生地などに少量混ぜ込むと、味も食感も美味しく感じますのでお試し下さいませ!




2014年5月14日水曜日

魅せられて・・・

手作りパンに何故これほどまで魅せられてしまうのか・・・私流に考えますと「自分だけの世界を満喫出来る」につきるような気がします。勿論他人にも解かってもらい、喜びを共有したく思いますが、作る本人だけに判るというプロセスがある限り、すべてを共有するのは不可能なのです。

フランス料理にライ麦パンが添えられていました。外見は丸くてコロッとしたパン。「う~ん、ライ麦配合は40%かな~」と思いながら口にすると、まさにその通り。にっこり微笑まずにはいられません。

又、今日はこの生地でどんな形のパンにしようか・・・と頭の中は目まぐるしく形が飛び交います。
生地の特徴を捉えながらパンの世界で高尚な遊びを楽しみます。

自分だけの世界にに拘らなくてもと、多くの人は思うかもしれません。誇張した表現になってしまいますが、日々パンを作り、一歩一歩ながら少しでも窮めようとしている人間にとって1日24時間がパンに繋がっているのです。その世界を他人と共有したいと思うなかれ!


ロールパン生地の残りに、桜あんと芋あんの残りを利用してパイ風にクロスさせてみました。
名前はまだ無い。

2014年5月13日火曜日

グラハム山食

1斤山食です。焼きたてを割ってみました。こんな風に生地同士が引っ張り合いをしていたら、美味しく焼けている証拠ですよね!

美しい山型にする為には、ケースに収める時に中央をかなり空けます。すなわち比較的両サイド
に生地を置くということです。又、形成する折りには、まず3つ折り、この時中央部分が3層で、両端が2層になるよう合わせ過ぎない事が大事。

素朴な味わいを大切にしたいので、サンドウィッチにはカリッと焼き、チーズやハム類がよく合います。
マヨネーズ系はどうかしら?私にはグラハムやライ麦には相性から外れるように感じますが皆さんいかがでしょうか?

側面に見える渦巻模様が凹んでいるのを見かけます。ケースに対して3つ折りの幅が短いためでしょう。又、生地が固すぎる時もそうなり易い。

どんな生地配合であっても山食が美味しく焼けるようになりたいですね!いろいろチャレンジしてみて! 人生をより楽しくしてくれるはずですから。


2014年5月12日月曜日

ショコラサークルパン

寒さの残る内にデニッシュパンの試作をと思っていましたが、あっと言う間に春過ぎて初夏の陽気になってしまいました!

すべての過程で時短、簡単を心がけてみました。こね時間(Lニーダー)5分。一次発酵無し。チョコシートも混ぜるだけで。

ほんのり甘くてチョコの香りと味が効き、食感はフワッとしています。強力粉にケーキ粉をミックスするとやはりその分ソフト。

ノアのレシピ デニッシュ風チーズパンは強力粉オンリーでパリッとした食感を大切にしています。
又、粉の種類だけでなくデニッシュ系は麺棒の使い加減でも大差が出、転がし過ぎると固くなってしまいます。

30年前はパイバターなどありませんで、真夏にデニッシュパンの予約が入りますと、エアコンを利かせ手早く作業して仕上げたものです。その点今では融点の高いパイバターは何と便利な・・・・。

仕上げにハイグルコースを少なめに振ってみて。多めに振るとせっかくの層が見えにくくなってしまいますからね!

2014年5月6日火曜日

グラハムくるみパン

グラハム粉(グラハムフラワー)は、小麦を丸ごと粉にしたものです。最初にこの粉を見出したアメリカ人のグラハムさんの名前から命名されたと伺いました。日本語の全粒粉と同じものです。ルビは「ぜんりゅうふん、ぜんりゅうこ」どちらも正解です。

以前に国産全粒粉100%で作ったパンが美味しかったので、今回は最強力粉を混ぜ、アメリカ産のグラハム粉を使用。国産に比べると、グルテンが多いので釜のびも期待できます。サークル型とパネケース型で作ってみました。

「健康に良い」とテレビで話題のくるみを混ぜ込みました。テレビ放映の翌日は、朝からくるみが
キロ単位で売れます。アーモンドの時もそうでしたが・・・。売り手としては長続きしてほしいのですが現実は・・・・。人間て面白いなぁ~としばし思ってしまいます!

パネケースは、仕上げ発酵が済んだ時点でトップが半円形に膨らむのが理想ですが、そうでない時は仕上げ発酵後に、はさみで十字に切り込みますとバランスがとれます。

くるみはこね始める寸前にローストします。刻んでほんの少し温もりのある内に生地と混ぜ合わせます。くるみの最も香ばしくて美味しい食べ方ですからどうぞお試し下さいませ。



食事パン。カリッとトーストしてお召上がりを!