2014年7月5日土曜日

クレセントロール

ドイツ語でキプフェルとの事ですが、市販品の通称名は、ほとんどがクレセントロール。日本人にとってはこちらの方が覚え易いかもしれませんね。
ウイーンの修道院で作られていたとの説もあります。


このパンは20回以上試作しました。とんでもない勘違いをしていたことに気づくまで・・・。

昔の事ですが、ロールパンに使用する「粉」についての実験で、焼成後形が変形するのは何故か?最強力粉と強力粉、薄力粉それぞれで、水分のみ変え試作。その結果最強力粉ではすべてが変形破裂し、薄力粉では味は別としてすべてがきれいな形を保持。

この結果が頭の片隅に存在し、離れなかったのです!ですから最強力粉で作ろうとは考えもしませんでした。底が全部裂けてしまうのはどうして?と。

シンプルな配合で、薄く薄く伸ばすのですから、グルテン膜が大切な役目を果たしていたのでした!最強力粉で作り底面を見て嬉し涙・・・。

その頃ノーベル賞受賞の方が同じ実験を100回単位で繰り返していたと放映され「相通じるものがあるわ~」と夫に話すと「うわあ~ノーベル賞と一緒にするとはなあ~?」と驚かれ、これは誰にも話していません。

 
 

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